おススメのチェアと吉祥寺店の家具担当の雰囲気。

date. 2022/07/17

ありがたい事に常連のお客様が非常に多い吉祥寺店。

 

そんなお客様に、たまに『なんか皆んな似てる』『雰囲気が一緒』と仰って頂く事のある自身含め家具担当3名。

 

皆様のどことなく語尾に『(笑)』のある面持ちにも吉祥寺店を親しんでいただけている様で心から嬉しく、また好意的に仰ってくださっているのが本当に伝わって、全員性格は全く違えど何か、『吉祥寺店』を構成する上で違和感のない一枚岩になれたようで非常にありがたく感じています。

 

 

 

 

が、実際は違います。

 

 

 

という事を今回家具担当Kのオススメするチェアを紹介すると同時にお伝えしようと思います。

 

家具担当Kがオススメするチェアがこちら!

 

TECTA D40 CHAIR

 


 

作成しているブランド「TECTA(テクタ)」は、1972年にドイツで創立して以来、マルセル・ブロイヤーやミース・ファン・デル・ローエ、ヴァルター・グロピウスなどがデザインした、バウハウスを代表する数々の名作家具を復刻しています。

 

マルセル・ブロイヤーの象徴的なデザインの中でも、1928年に発表された「D40」は特別な存在。

優雅なS字カーブを描きながら、背もたれの上3分の1はわずかに斜めになっています。

静けさの中にもダイナミックさが感じられ、スチールチューブのすべてのカーブが絶妙なバランスで構成されているバウハウスを代表する椅子です。

 

Kおススメポイント曰く。

 

『少し伝わり辛い表現かもしれませんが、僕はこの椅子にどこかリズムを感じてしまいます。

単純な図形を組み合わせたようなフォルムはまるで文字や音楽記号のようです。』

 


 

それは確かに。

バウハウスの多くのデザインに特徴として直線や丸や三角や四角といった幾何学模様の組み合わせがあります。

 

 

『記号は書くことができるもの。

同じ文字でも人それぞれに書くリズムがあるように、この椅子にも人それぞれに感じるリズムがあるのだと思うと、ちょっぴり胸が踊ります。』

 


 

はー、なるほど。さすがK。

 

『関係があるような無いような話ですが、ひらがなってわりと座れそうなかたちが多いような気がします。』

 

…ん?

 

『「し」はわりとしっかりお尻が収まりそうです。ただ背もたれは真っ直ぐで辛そうです。』

 

えっ??

 

『「ち」は背もたれが極端に低いですね。座面高も高めで足が床につかなそうですが、片持ち構造で浮遊感のある座り心地が楽しめそう。』

 

なんて!??

 

『そういう意味では、「と」が一番良さそうですね。ひらがな界の名作チェアだと言えるでしょう。』

 

何をもってして「一番良さそう」なのか、ここ最近の天気ぐらい言ってる事の雲行きが怪しくなってきたK。

 

 

いや。

 

 

まずなにを言っているのかは、

 

 

 

 

 

分かる。(分かるんかい。)

 

 

正直分かる。

 

 

が、自分には今こいつを止める義務があるような気がしt

 

『話がそれましたが、』

 

自覚あった!良かった!!

 

『D40は金属フレームなのでどこか冷たい表情をしているように見える方も少なくないと思います。しかし、実はとてもユニークで面白い椅子だと僕は皆様にうったえたい。』

 


 

持ち直した!!!

 

『黒もかっこいいですが、カラーオーダーができるので思い切ってポップな色味にしてもアートな感じがして面白いと思います。』

 


 

まとまった!!!!

 

 

 

 

 

…まとまったか!??

 

 

 

とりあえず、

 

『い、イスをひらがなにするな、そ、そしてそれに座るな。』

 

と怯えながら言ってみたところ、

 

『家具屋の性(さが)がそうさせるのです。』

 

 

家具屋にそんな性はない。

 

 

先日、家具チーフTと

 

『楽しくご紹介したいね、我々のオススメのチェア!』

 

とキャッキャしていたのがもはや幻のように急に始まったKの狂気の世界に、

 

 

家具担当は、雰囲気一緒ではない。

 

 

と、バキバキの目で語るKに怯えと微笑ましさを感じながらぼんやり思ったのでした。

 

とは言いつつも全員同じ方向を向いて(るか!?)日々お客様に対しては誠心誠意尽くしたい、より良いインテリア、それに伴う心が豊かになる生活をご紹介したいという気持ちは我々は一緒です。

 

こんな吉祥寺店ですが、皆様、本当に、心から、心底、今後ともよろしくお願い致します。